2011年06月06日

ヨーロッパの新型腸管出血性大腸菌O104によるHUS発症者は拡大の一途との報道

ドイツ北部を中心に感染が拡大しているEHEC(腸管出血性大腸菌)O104について、ニュースを読めば読むほどこれ、怖いですね。

怖さの理由はいくつかありますが、ひとつは感染力が強いことです。

これはどうも、血管内皮細胞と言う、血管の内側を覆っている細胞にくっつく力が強いようだということが理由の一つのようです。

HUSに関する説明の中で書く予定ですが、EHECが作りだす毒素は血管内皮細胞にくっついて細胞内に取り込まれてタンパク合成経路を遮断してしまうのです。

さらに、この新型O104というEHECは、血管内皮細胞にくっつき易い物質の遺伝子配列も持ってるようなのです。

だから体の中に入ってしまうとHUSを発症する人がO157などに比べて多くなるわけです。


***ここからYahoo!ニュースです***

欧州で大腸菌感染の死者増え19人、発症は2千人以上

CNN.co.jp 6月5日(日)16時21分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110605-00000015-cnn-int

(CNN) 欧州で拡大している病原性大腸菌の感染問題で、世界保健機関(WHO)は3日、犠牲者は19人、感染者は少なくとも12カ国で2000人以上に達したと報告した。感染のピーク時の終了については判断出来る段階でないとの見解も示した。

死亡者はドイツで18人、スウェーデンで1人。ドイツでは12人が溶血性尿毒症症候群(HUS)に、6人が腸管出血性大腸菌(EHEC)に感染して死亡した。WHOによると、ドイツでのHUSの発症例は計573件。過去に世界で記録されたHUS感染の流行での件数を上回る規模となっている。EHECのみの発症例は推定で計1428件。

***ここまでYahoo!ニュースです***

WHOの発表でもう一つ怖いのが、このO104は多剤耐性であることです。

アミノグリコシド系とかβラクタム環開裂系とか、いくつかの抗生剤への耐性遺伝子を持っているようなのです。

だから、治療も難しい。


もっとも、もともとこういう毒素を産生するような細菌感染症の場合、抗生物質を簡単に使うわけにはいかないのです。

なぜなら、強い抗生剤を使うと細菌が一斉に死ぬことで細胞の中から様々な毒素が一斉に溢れ出してきて、それが凝固系を破壊してDIC(播種性血管内凝固症候群)という状態を導き出すことがあるからです。

だから菌を殺すと言うよりも大人しくさせる抗生剤の方が好ましいのですが、それに対する耐性を持っているという困った大腸菌なのですね。


ではどうすればいいのか、感染源は野菜ではないかと言われています。

***ここからYahoo!ニュースです***

発症例はオーストリア、チェコ、デンマーク、フランス、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スペイン、スイスと英国で報告されている。感染源は特定されていないが、スペインで有機栽培されたキュウリで菌が検出され、このキュウリがドイツでパック詰めされ、欧州諸国に出荷されたとの情報もあった。

ドイツの疾病対策の連邦機関、ロベルト・コッホ研究所は国内消費者に生のトマト、キュウリやレタスを食べないよう勧告。米食品医薬品局はドイツやスペインから輸入されたこれらの野菜3品を国内販売の前に検査し、結果を欧州連合(EU)にも伝える方針。

***ここまでYahoo!ニュースです***


ヨーロッパに行ったら生野菜、サラダを食べないようにしてください。

肉料理の付け合わせにフレッシュトマトやレタスがついてきても、それも食べないでください、と言うよりもそういう料理が出てきたら再加熱してもらってください。

ヨーロッパに行って焼き加減を聞かれたら、

「Everything welldone, please.」

でいきましょう♪


・・・・行きたいけど旅費がたまらない〜(^_^;)。
posted by HUS-EHEC at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュースにひとこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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