2011年06月05日

溶血性尿毒症症候群(HUS)の診断はどうやってされるの?

診断について書くと

「定義」を書け! 他のことはいらん!

と怒鳴る怖い先生もいますので、まずはHUSの医学的定義を書いてみます。

@3主徴
1)溶血性貧血⇒破砕状赤血球を伴う貧血でHb10g/dl以下
2)血小板減少⇒血小板数10万/μl以下
3)急性腎機能障害⇒血清クレアチニン濃度が年齢別基準値の97.5%値以上で各個人の健常時の値の1.5倍以上

A随伴する症状
1)中枢神経症状⇒意識障害・痙攣・頭痛など。HUS発症直後に急性脳症を合併することがある。
2)その他⇒肝機能障害(トランスアミラーゼの上昇)、肝内胆管・胆嚢結石・膵炎・DICを合併することがある。


でも、こんなこと、ここで書いても誰も喜ばないですよね。

医学生の試験対策ならこんなサイト見ないだろうし(笑)。


重要なのは前の記事の
溶血性尿毒症症候群 (HUS)と腎不全の兆候と症状
に書いたHUSの兆候や症状です。

全部がそろってはじめてHUSだというわけではありません。

二つ以上あれば病院に連れて行ってください。

もしもどれか一つでも気がついたら、それから24時間は注意深く観察してください。

もしもその子がEHEC(腸管出血性大腸炎)に感染した可能性が高いとわかっているのであれば、ひとつでも見つけたらすぐに連れて行ってもかまいません。


医者の方はその子の病歴や消化管症状などからHUSを疑った場合、血液検査をします。

赤血球が壊れているかどうかはそれで簡単にわかりますので、赤血球の形がおかしくないか、血小板がすごく減ってないかという項目を調べればすぐに「HUS疑い」の診断がつきます。

(それが溶血性貧血が起こっているかということです)


そこからさらに尿や血液検査で腎機能がどの程度障害されているかを調べます。

尿検査や、血中クレアチニンの数値などから腎障害の程度が推測できます。


もしもHUSが疑われた場合には「腎透析」の準備をしながら入院を促します。

腎透析の設備がない診療所などの場合はすみやかに設備のある病院が紹介されるでしょう。


HUSの致死率は数%で、いかに迅速に対処できるかが生死の境目だと言われます。
posted by HUS-EHEC at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 溶血性尿毒症症候群とは? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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